元福岡市職員飲酒事故と光市母子殺害事件

この二つの事件、モチロン許せない犯罪であることを否定するものではないが、他の同様の事件に比較してテレビの取り扱いは視聴率を見込めるためなのか、異常に多いことが気がかりである。

被害者の遺族の方の気持ちを察すると余りあるものがあるが、一般民間人が裁判員となる制度の運用が目前に迫っている現状、ナンラ権限も何もないテレビが、タダ単に事件事故を報道することによって容疑者の方の罪に影響を及ぼすとなれば大変恐ろしいことである。

テレビは事実を報道しても、決して本当のことを報道しないことがあり、雪印の事件にしても、その後に同様の事件が発生してもテレビの取り扱いには格段の差があり、雪印だけが消滅する結果になったことには理解し難いものがあった。

酒を飲んでいたことだけがクローズアップされて、事故の詳細についてはナンラ報道されることなく、橋の構造上の不備、そんなに簡単に追突されて段差のアル歩道を乗り越えて落下するものなのか、素人ながらの疑問も飲酒ということでかき消されてしまったような気がする。

光市の母子殺害事件については、死刑判決が妥当であると考えるが、モシモマスコミの影響が大であるとするならば、裁判員制度が導入された場合に、その判決の重軽を決定する要因にテレビ報道等があるとすれば、テレビは視聴率の見込める事件については多大な時間を割くので疑問を感じるだけである。

テレビは、ドコまで事実を検証して報道しているのか、そのコトを報道することによる報道される人のコトをドコまで考えているのか、テレビによる報道が大きな影響を及ぼす現代において考えさせられる2つの事件である。